オペラ『パリ国立オペラ』
7/23〜31 オーチャードホール
初来日のパリ国立オペラ
『トリスタンとイゾルデ』は超モダン
 パリ国立オペラが初来日します。最新の演出作品、そして素晴らしいオーケストラとコーラスも一緒の、本格的な引っ越し公演です。パリを訪れた人なら誰でも一度は目にするオペラ座(ガルニエ)、そしてバスチーユの新歌劇場を本拠とするカンパニーで、現在のモルティエ総裁となってから、刺激的な演出家を起用した斬新な演出が常に話題となっています。
 今回の注目作品はまずワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」。休憩も入れて五時間の大作です。演出は鬼才ピーター・セラーズで、美術にはヴィデオ・アーティストとして知られるビル・ヴィオラを起用しました。その映像はニューヨークMOMAなどにも収められることが決まっている、いわば美術品。その映像の前で、ケルト神話を永遠の愛の形に結晶させたワーグナーの濃厚な音楽が歌い演じられるのです。続く話題作は、100年ぶりに上演されたデュカスの「アリアーヌと青ひげ」。これはペローの童話でも知られるお話ですが、世紀末の作家メーテルランクが戯曲化し、それを1907年にオペラ化した作品です。ドイツ出身の女流演出家アンナ・ヴィーブロックによる演出は、現代的でクールなセットの中に、この恐怖の物語を置いています。それが繊細なデュカスの音楽とどう溶けあうかが見物。この他「青ひげ公の城」と「消えた男の日記」という東欧の作曲家の2本の短いオペラも一夜で上演されます(片桐卓也)

『トリスタンとイゾルデ』は、黒い箱とスクリーンだけの前衛的な装置が観客の想像力を掻き立て、深い感動を呼びます。
『フジ・ロック・フェスティバル 2008』
7/25〜27 苗場スキー場

目玉は25日のカサビアン、26日のアンダーワールド

 今年で12回目を数えるフジロック・フェスティバルが、今年も苗場で開催されます。もはや日本の夏の風物詩となった巨大フェスですが、今年の出演アーチストに関して言えば普通の音楽ファンにはあまり知られていないミュージシャンが多いのも事実。もちろん、アンダーワールドやザ・ミュージック。マイブラッディー・ヴァレンタインなど、注目したいバンドもありますが、コールドプレイやセックス・ピストルズなどが出演するサマソニのほうが話題を集めています。ただマイブラをはじめ、ジーザス&メリーチェインやザ・ヴァーヴ、プライマル・スクリームなど、1990年前後に活躍した質の高いUKロックを聞かせてくれるバンドが数多く登場するので、当時熱心にロックを聞いていた中高年には楽しいフェスとなるかも知れません。WOWWOWが放映権を手放した事もあり、少々台所事情が苦しくなったフジロックだけに、見れるうちに見ておいた方が良いかも知れません(菅原弘至)

『隅田川花火大会』
7/26 隅田川周辺

赤いエリアは、18:00〜21:30の間、車両乗り入れ禁止になります。

 東京に盛夏の訪れを告げる恒例の行事が、7/26(土)に、隅田川の桜橋から言問橋までと、駒形橋から厩橋までの2会場で、各1万発が打ち上げられる『隅田川花火大会』(荒天時は翌日に順延)。江戸川(8/2)、東京湾(8/10)と併せ、東京3大花火に数えられるこの大会は、八代将軍・吉宗が1733年に開いた、飢饉による餓死者法要の大会まで歴史をさかのぼる、日本一古い花火大会でもあります。
 打ち上げ花火は、その直径から、2号(直径2寸)から40号(直径4尺)まで、さまざまなサイズがありますが、隅田川の大会は、周辺の建物の状況から、割れ物(円形に広がる普通の花火)は4号までと制限されており、他の大会に較べると小型。その分、一つ一つの花火の美しさよりも、連射を愉しむ大会と言えます。  当日、言問橋や厩橋は、一方通行で立ち止まり禁止となりますが、ここを浴衣姿で歩いて渡りながら、正面に上がる花火を見るのが江戸以来の王道。足もとにお気を付けて、どうぞ(編集部)。

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