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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ 2017年までに豊洲へ移転する魚河岸。文化保存の意味でちょっともったいなくない?
小平一雅 築地市場は、世界でも有数の魚市場。魚市場としてはニューヨークのフルトンマーケットも有名でしたが(2005年11月14日に移転してしまい、総合市場に)、取引高では築地の10分の1程度。築地市場は、世界有数と言うより世界唯一の巨大魚市場と言えるかもしれません。
もともと東京の魚市場は日本橋にありましたが、1923年の関東大震災で倒壊したため芝浦に移転。さらに1935年、現在の築地に移ってきました。つまり、築地市場は建設されてから70年も経っているのです。70年も経っていれば、確かに施設は老朽化するし、高度経済成長前に誕生したための設備不足という面もあります。しかし、その一方で、70年という歳月によって育まれた、魚市場文化というもの存在しています。

戸川荒川多摩川が流れ込む東京湾は、魚介類が育ちやすい理想的な汽水域(海水と淡水が混ざるところ)。江戸前の鮨はその豊富な魚介類を背景に発達しました。築地に世界最大の魚市場があるのも、江戸っ子が東京湾の魚を食べまくってきた証。
 敷地面積は、同じ敷地内にある青果部と合わせ東京ドーム5コ分。今では東京湾だけでなく、日本全国の水産物が集まり、その扱い高は2003年時点で1日平均1000種、2300トン、約30億円。

来この市場は営業者向けで小売りはしておらず、運搬車(ターレット)が行き交う狭い道を素人がウロつくのは危険なので、一般の入場は禁止でした。が、最近は市場内の飲食・物販に一般客を呼び込むために誰でも入れるようになり(下右図参照)、観光客の姿も目立つようになっています。
 市場内への出店には都の鑑札が必要で、誰もが簡単に店を出せるわけではないので、店の消長の同期がゆっくりしており、場内で営業している店の中には、日本橋時代以来創業100年という老舗がザラ。大正以来の喫茶店『愛養』で昔ながらのコーヒーの味を愉しんだり、吉野家1号店で牛丼の歴史を味わったり、といった食文化探訪の散歩が可能です。
 築地市場は現状2012年に豊洲へ移転することになっていますので、食文化が途絶えてしまう前にぜひ足をお運びください。ただし、場内の飲食店の営業は午前5時〜正午。時間が半日ズレていますので、ご注意を。

東京市場地図
東京都が管理・運営する中央卸売市場は都内に11カ所(この他に分場が1)。その中で魚類を扱っている魚市場は大田・築地・足立の三カ所(上図参照)。その中で最大の築地市場が2012年に豊洲の埋め立て地の東京ガス豊洲工場跡地に移転の予定。

築地地図
築地の魚市場は、小売業者向けの東京都運営の『場内』(上図黄色のエリア)と、一般客向けの民間運営の『場外』(青色エリア)とに分かれます。従来、場内は一般人の入場は禁止でしたが、最近は場内の140店の飲食・物販店に、『魚がし横町』と名前が付けられ、一般人を堂々と受け入れるようになりました。

魚河岸のコンシェルジュ
左図左の三輪の乗り物が『ターレット』。「旋回部分」という意味で、狭い通路を直角に曲がれるという特性を持っています。その秘訣はハンドル部分。実はハンドルの下に前輪だけでなくエンジンも納められており、ハンドルを切るとエンジンごと前輪が向きを変えるという豪快な仕組みになっています。800台ほどが走り回っているそうですが、全部ナンバープレートがついています。最近は電動タイプが主流。

更新日2007年6月3日
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