東
京の山手線の内側は、パリやニューヨークに比べ、はるかに緑に恵まれた都市と言われていますが、それは江戸時代の大名屋敷を、そのまま公園や結婚式場にした場所がたくさん残っているから。たとえば、元は5代将軍綱吉の別邸だった小石川植物園、柳沢吉保の屋敷だった駒込六義園、信州高遠藩の内藤家の屋敷だった新宿御苑、維新の元勲・山県有朋の屋敷だった椿山荘──そのすべてが桜の名所で、六義園のシダレザクラや新宿御苑の一葉などのようにそれぞれに名物となる桜の巨木があり、#83でもお薦めしている大人の「上品花見」にはまさにうってつけです
中
でも、白金の大久保彦左衛門の屋敷を結婚式場にした八芳園は、東京ドームの1・5倍の5万m2の敷地に、計68本の桜(樹齢100年を超える巨木もたくさんあります)を植えた山の手の桜の名所。ゲランの調香師がこの庭の桜の香りに触発されてチェリー・ブロッサムという香水を作ったのは有名な話。白金プラチナ通りから200mというハイソな場所で、早咲きのカワズザクラに始まって、ソメイヨシノ、ヤエザクラから、5月のシダレザクラまで、ほぼ3ヵ月間にわたって、桜が楽しめます。
園
内は午前10時から夜の10時まで、出入り自由。夜はライトアップされ、夜桜を見物することも。本来が結婚式場なのですが、桜の期間は宴会場を開放したバイキング(ディナー1人6300円。07年の期間は4/28まで)も用意されています。
それとどうでもいいことですが、白金は「しろがね」ではなく「しろかね」が正しい読みです(地下鉄の駅にもそう書いてあります)。シロカネーゼのマダムはお間違えなきよう。
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白金『八芳園』(港区白金台1-1-1 )1階の『スラッシュカフェ』(TEL 03-3443-3105)は、1998年オープン。“扉の開かれた鳥かご”をイメージした店内は、庭園側が総ガラス張りになっていて、広い庭を一望。本来は結婚式の来客の待ち合わせ場所ですが、毎年桜の季節には、庭側のガラスを全部取り払いオープンエアに(07年は3/15〜4/8。ディナー5250円)。夜は庭全体がライトアップされ、花見ができる店としては都内屈指の壮観。同じ建物の上には、こちらも庭園側がガラス張りになった眺めのいい和食店『槐樹(えんじゅ)』もあります。
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