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小平一雅 秋の夜長は、虫の鳴き声も聞こえる都心のプチ屋上のテラス・カフェで……
ーロッパの東北とも言えるスウェーデンは、食べ物は概して質素で、日本の東北地方同様、塩漬けの保存食文化。ニシン(シル)、シャケ、タラ、魚卵、ジャガイモが多用される点もよく似ています。
 魚卵は、鮭の卵のロイロムや、ししゃもの卵のシックロムなど、あらゆる魚卵が食べられており、それらを総称して『キャビア』と呼んでいます。ことにタラコを大豆油であえてチューブに入れた、カッレスキャビアは、日本のキューピーマヨネーズの感覚で、あらゆる場面で使われます(ゆで卵やクラッカーにカッレスキャビアを塗れば、最も簡単なスウェーデン料理のできあがりです)。

う一つ特徴的なのが、北欧に共通した挽き肉文化。日本でも一般的なミートボール(ショット・ブッラル)は、スウェーデンの国民食とも言える、同国発祥の家庭料理(フッスマンスコスト)。スウェーデン人はこれにリンゴンベリー、日本式に言えばつるこけもものジャムをつけて食べます(意外に合うんですね、これが)
 リンゴンベリー・ジャム付きの本格的なミートボールは、ホーム・ファニシングのメガストア、イケアの中の『イケアレストラン』でも食べられますが、興味をお持ちの向きは、スウェーデン大使館職員もよく通っている、六本木の芋洗坂の途中のスウェーデン料理店『リラ・ダーラナ』に運ばれてはいかがでしょう。

た、同じ六本木には、東京で唯一のデンマーク料理店『カフェ・デイジー』もあり、同じ北欧圏でもひと味ちがったデンマークの食文化(パンと乳製品が充実しており、ナイフ・フォークで食べるオープンサンドが売りです)を愉しむことができます。
 冬の六本木で北欧の食文化の食べ歩き−−ちょっと気の利いた冬の愉しみ方ではないでしょうか

リラ・ダーラナ
六本木芋洗坂の『リラ・ダーラナ』(港区六本木5-9-19 tel 03-3478-4690)は、スウェーデンでコックを務めた経験もあるオーナーが1980年頃、西荻窪で始めた店。1985年六本木の今の場所にも出店。西荻窪の店は畳んで、会津で北欧スタイルのゲストハウスを出しているそう。店名のダーラナとは、スウェーデンでも最も昔の文化を色濃く残している地方の名前で、その名の通り、店内は古いスウェーデンの家庭の食堂を思わせる、木と土壁の温かな内装。真冬にデートで訪れるには、ぴったりの雰囲気の店です。

カフェデイジー
95年開業の『カフェデイジー』(港区六本木7-3-22 tel03-5411-0253)は北欧デザインの上品で落ち着いた店内。ロイヤルコペンハーゲンの食器、ハンス・ウェグナーの椅子等、什器等をデンマーク製で揃え、ショールーム的役割も果たしています。

更新日2006年12月10日
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