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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ 1997年以来、再びブームの兆しの梅酒キーワードは『健康』と『多様化』です。
東京の夜遊びの中心、六本木は、これまで、ディスコの街、キャバクラの街、外国人向けパブの街と呼ばれたことはあっても、芸術(アート)の街と呼ばれたことは一度もありません。ところが、03年10月、六本木ヒルズの森タワーの上に『森美術館』がオープンしてから、状況が変わります。
小平一雅 森美術館を南のはずれとすれば、西のはずれの泉ガーデンタワーの中に、住友財閥が集めた美術品を展示する『泉屋博古館分館』が02年にオープン。東のはずれには、『国立新美術館』が07年1月開業。北のはずれの東京ミッドタウンには『サントリー美術館』が07年4月開業の予定で、08年には、六本木は四隅を美術館で囲まれた東京一のアートタウンに生まれ変わります。
今回は、東京一変遷の著しい街、六本木のお話です。

1 950年代の六本木は、今、国立新美術館が建てられている場所に米軍基地(ハーディーバラックス)が造られたため、米兵が大挙して街に繰り出すようになり、その米兵を相手に、1954年に『シシリア』同年に『ニコラス』(東京のマフィアのボスと噂されたニコラ・ザペッティの店)、57年に『アントニオ』と、イタリー料理の店が続々と誕生。戦前の上海並みに欧米人が闊歩する街となり、六本木は東京租界と称されるようになります。
 1958年、お隣りの飯倉にラジオ関東、翌59年には材木町にNET (現テレ朝)が開局し、深夜営業のこれらのイタリー料理店に、日本の宵っ張りのギョーカイ人が集まり始め、今度はそのギョーカイ人を相手として60年に『キャンティ』が誕生。60年代の六本木は先端(マスコミ)人種の街に変わっていきます。

証券マンの菅野諒(後にマハラジャを興すディスコ王)が、1968年、スクエアビルの奥にサラリーマン向けの安いサパークラブ、『最後の20セント』をオープンさせて大成功。菅野は71年には初のレコードだけを使ったディスコ、『メビウス』も出店し、70年代の六本木は、菅野諒の手により、仕事帰りの会社員が遊ぶディスコの街へと変貌していきます。

、80年代後半、バブル景気で地価が高騰すると、六本木で昔から商売をしていた商店主たちは、固定資産税に耐えられなくなり、銀行がいくらでも金を貸してくれたこともあって、生業の物販店をたたみ、貸しビル業に転じていきます。そしてバブル崩壊。不況で店が抜けてできた空室を埋めるために、地主たちは貸しビルの中に、それまで拒みつづけてきた風俗営業店を居れざる得なくなります。六本木の象徴とも言えるスクエアビルも、1990年の時点では、全12フロアのうち10フロアがディスコだったのが、今はディスコは1店もなく、ほとんどがキャバクラかホストクラブ。
 また、90年代を通じて、この街にアフリカ系不良外国人たちが大挙流入したため、六本木は、街全体が外国人犯罪の温床に。街全体がギラギラ脂ぎった、欧米版歌舞伎町になってしまいました。

2 003年、六本木ヒルズが竣工し、その中にYAHOO! 楽天サイバード等のIT企業が入ると、六本木に吹く風が再び方向を変えます。これらIT企業の従業員の多くは、正社員ではないため、家のローンは組めず、車も持てないものの、六本木に歩いて通える場所にあるワンルーム・マンションに住み、年に1回海外旅行ができる程度の可処分所得がある、妙にリッチなフリーター層。この都心在住のニューリッチ層が街の主役になったのです。

罪に対する取り組も変わりました。2006年2月、六本木交差点近くの麻布警察署の署長が替わってから、キャバクラの営業時間の取り締まりが急に厳しくなり、これまでナアナアで3時までやっていた店が、今はどこも1時で閉店。商店街の自主パトロールも定着して、街頭の強引な客引きも影をひそめるようになりました。
 日経の調査では、六本木は今や渋谷に代わって、「若いIT企業家が会社を興したい街」人気No.1。そうした起業家を対象としたホーム・オフィス用ビルも周辺に続々と生まれつつあります。

うした変化の流れに乗って、新しい施設が、次々に生まれています。たとえば、2005年4月には、国立新美術館より一足早く、同じ敷地の中に政策研究大学院大学という国立大学(文字通り政策を研究するための大学。埼玉大学の一部から97年に独立)が誕生。
 2006年3月11日には、スクエアビルのすぐ先に、韓流ファンのおばさまをターゲットとしたアジア映画専門の4スクリーンのシネコン、シネマート六本木がオープン。
 2006年7月20日には、天然温泉施設zabooもオープン。こちらは、地下2階・地上5階のビルのB2から3Fまでが、男女共用の温泉施設で、4・5Fと屋上の3フロアが、たかの友梨とジョイントした女性専用の高級会員制スパ。  こうした教育施設、女性向け施設は、90年代の六本木では考えられなかったものです。

らに、2007年初めには、国立新美術館東京ミッドタウン(東京一高い54階建てのミッドタウンタワーを中心とした、5つのビルから成る大規模施設)もオープン。
 そもそもミッドタウンという名前は、六本木が地理的に東京のほぼ中心だから。六本木は、そのロケーションの便利さから、今も周辺には各国大使館が集中しており、外国人の多さは相変わらず。近い将来、六本木は、東京のみならず世界のITとアートの中心に生まれ変わるに違いありません。

国立新美術館
07年1月21日オープン予定の国立新美術館は、作品を一切所蔵せず、貸し出し展と企画展のみで運営される美術館。設計は黒川紀章。とりあえず二科展・日展等の大型公募展が上野からこちらに移って開催される予定。各展示室(全12室)に入る際に入場料を取られるだけで、図書館を含む広大な公共スペースは入場無料。公共スペースには、フレンチの大御所、ポール・ボキューズとヒラマツも出店の予定。

米軍ヘリポート
六本木の国立新美術館の裏にある米軍ヘリポート。こんな都心のいい場所に米軍の施設がまだあったなんてちょっと驚き。フェンスには昔懐かしい「日本人立入禁止」の看板が、脇には今も米軍PX(売店)が。

シネマート六本木
映画配給会社SPOが作った『シネマート六本木』(港区六本木3-8-15 tel 03-5413-7711)は、観客数165、87、52、150の4スクリーンから成るアジア映画専門のシネコン。飲食施設はヴァージンシネマ並みに充実しています。

zaboo
ユニマット経営の天然温泉施設『zaboo』(tel 03-5774-8100)の4〜6階の女性専用会員制スパ『グランドシエスパ』は、入会金52500円、年会費226800円。B2〜3Fの男女共用の温浴施設は入館料4000円。

更新日2006年9月3日
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