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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ 国会でカジノ法案が今会期中にも成立?東京より、沖縄・大阪・熱海が有力だとか。
 海外から日本にやって来る観光客は年間524万人。この数は世界33位で、クロアチアやウクライナよりも下。
 スシやアニメのおかげで日本への関心が世界的に高まっている割には、この順位はあまりにも低すぎると言わざるをえません。
 海外からの観光客が、日本について一様に言うのが「大人が夜遊びできる場所がない」ということ。この声を聞きつけた石原都知事が台場カジノ構想をぶち上げ、都庁内でカジノのデモンストレーションをしたのは2002年10月。その後、国会で超党派のカジノ議連が組織されるなど、話は順調に煮詰まってきており、今会期中にも国会をカジノ法案が通過する可能性があるのだとか。
小平一雅  でも、それで東京にカジノができるかと言えば、話は別なんだそうで。
 今回は、全国カジノ構想のお話です。
ジノという言葉にどこか犯罪の匂いを感じられる貴女もおいでかもしれませんが、ヨーロッパではカジノは早くから大人向けサービス産業として確立され、遊園地並に健全に運営されてきました(と言うより、ヨーロッパでは20世紀初めまで、遊園地とカジノは必ずセットでした)。
 今日、カジノが合法化されている国は世界で132カ国。先進国の大半が含まれます。一方、カジノを禁止しているのは日本も含め70カ国。そのほとんどは発展途上国で、日本がその中に入っていると浮いて見えるのなんの(アイウエオ順に言うと、アイスランド、アラブ首長国連邦、アフガニスタン、アルバニア、アルメニア、アンドラという並びですから)。
 日本では、歌舞伎町や六本木の違法カジノから年間1725億円(横浜銀行総研試算)が裏社会に流れていると見られていますし、海外のインターネット・カジノに数百億円が流出しているとも言われています。カジノを合法化すれば、これらの金を国が吸い上げ、税金を取ることができるわけです。
 また、最近話題の2007年問題(団塊の世代が一斉に定年を迎え、日本にヒマな年寄りが急増するという問題)対策としても、カジノは社会を活性化させる上で有効な手段と考えられています。

いうわけで、日本にカジノができることは大賛成なのですが、いかんせんカジノは日本では何の歴史もない文化ですから、冒頭に述べた通り、石原都知事が海外からの旅行客を増やすための手段と考えているのでしたら、それはスシやアニメといった日本固有の文化に負わせるべきであって、カジノはちょっと違うのでは(現に、海外からの旅行客相手に作られた韓国のカジノは近年不調と聞きますし)?

ころで、石原都知事が台場カジノ構想をぶち上げて以降、日本全国でカジノ熱が盛り上がり、21もの都道府県が構想を発表(別表)。自民党の野田聖子議員を座長とする超党派(反対しているのは共産党だけ)の『カジノ議連』が組織され、現在開催中の通常国会の会期中にもカジノ法案を出す構え。この法案が通れば(遅くとも2006年には通るだろうと言われています)、名乗りを上げた県知事に国が許諾を与え、それぞれの知事が入札を主宰し、入札に通った企業連合体がカジノを作る、という手順。法制化の暁にはおそらく5〜6都府県のカジノが同時に認可され、早ければ、2008年には、日本のどこかにカジノが誕生する見込みと言われています。

補地の中でも最有望とされているのが大阪府です。大阪には、堺市の新日鐵工場跡地、関空を渡った先のりんくうタウン、第3セクターが大赤字をこいているUSJの隣接地と、有力な候補地が3つもあり、ことに堺市はラスベガスがそっくり引っ越して来られるくらいの土地が余っているのだとか。また、1972年の返還以来、根強くカジノ合法化論議がつづいている沖縄(ここはカジノ法案が通らなくても特区扱いでカジノが作れるという噂です)や、地元の自治体が最も熱心で全国の自治体のカジノ・サミットの会場にもなった熱海などが有力。逆に、東京都は、知事が熱心なわりに、候補地とされる台場フジテレビ前の都民提案街区が、ラスベガスのホテル1軒分にもならないほど狭かったり、近くにマンションがあって住民合意を取らなければならなかったりと、難点が多く、大阪や沖縄には水を開けられた格好です。

ジノ法制化を見越して動いているのは自治体だけではありません。ゲーム・メーカーのコナミは2000年1月からアメリカ各州でスロットマシン納入のライセンスを取得して実績を重ねていますし、パチスロ・メーカーのアルゼは、カジノ王スティーブ・ウィンと組んで、この4月にウィン・ラスベガスという超大型カジノ&ホテル(右図)をラスベガスのメイン・ストリートにオープンさせる予定です(カジノを運営するには、不正防止、暴力団排除など、さまざまなノウハウが必要なので、カジノ合法化の暁には、アメリカのカジノと日本企業の提携がますます進むはずです)。

ジノ議連は、カジノを競馬や宝くじ同様、国会で法案を通して合法化しようとしていますが、その場合、同時に何とかしなければならないのがパチンコ・パチスロの換金です。パチンコの換金はいまだに法律的には非合法で、パチンコ店が客に景品を出し、その景品を第三者が現金で買い上げる3点方式というヘンな方式でナアナアで運営されています。カジノを合法化するのなら、全国の駅前カジノも何とかしなければならない--実は、これが日本に於けるカジノ合法化の最大のネックなのかもしれません。

お台場カジノ
2004年8月19日、台場のヴィーナス・フォート内の広場にオープンした「カジノ・ヴィーナス」(TEL:03-3599-1739)。カジノといってもギャンブルをする場ではなく30分700円で、ルーレット・ブラックジャック・ミニバカラの賭け方を教わる場。講師兼ディーラーは次のイラストで紹介した『日本カジノスクール』から派遣されています。営業は15時から19時(最終受け付け)まで。すぐヨコがゲーセンで騒がしいのが、玉にきず。

日本カジノスクール
『日本カジノスクール』(中野区東中野3-10-13 TEL:03-5338-0777)は04年4月に開校した日本初の本格的カジノ・ディラー養成学校。半年間、月〜金で1日2時間程度受講すると、一人前のディーラーに。夜間コースもあります。

スロットマシン
コナミが全米に納めているスロットマシン。アメリカのスロットマシンは、どんな機種も初心者からベテランまで同じ期待値でお金を出すように決められているので、日本のパチスロのような台選び・機種選びは意味がありません。

ウィン・ラスベガス
スティーブ・ウィン(63)は、ラスベガスを大人のギャンブルの街から家族が楽しめるテーマパークに変えたカジノ王。一時失脚していましたが、2005年4月28日、アルゼと組んだ大型ホテル『ウィン・ラスベガス』をオープンさせます。

日本の主なカジノ計画一覧
都道府県
主な推進母体
構想場所・内容
秋田
イーストベガス推進協議会
秋田空港近くの空き地
宮城
宮城国際観光カジノ誘致推進協議会
3県の観光業者が共同でプランニング中
山形
福島
栃木
鬼怒川・川治温泉観光協会
近隣の合意が得られず現在活動休止中
東京
東京都
台場の都民提案街区
荒川区
日暮里駅周辺
東京商工会議所
場所は未定
神奈
神奈川県
京浜臨海部。カジノ島の構想もあり
神奈川県・横浜市・川崎市など
羽田空港の多摩川対岸など
静岡
熱海市
熱海温泉郷に進行特区
石川
珠州にラスベガスを作る研究会
珠州市
加賀市
加賀温泉
岐阜
岐阜県
岐阜中心街
愛知
常滑商工会議所
中部国際空港・臨空都市
知多市
中部国際空港そばの出島
三重
鳥羽市
場所は未定だが、離島案あり
滋賀
大津商工会議所
びわ湖船上カジノ
京都
京都商工会議所
京都市内
大阪
大阪府
りんくうタウンまたはUSJ隣接地
堺商工会議所など
新日鉄工場跡地
和歌山
和歌山県
海を活用したマリンレジャーとカジノの複合施設
香川
香川経済同友会
瀬戸内カジノ構想
山口
下関商工会議所
下関市
大分
別府商工会議所
別府温泉
宮崎
宮崎県・宮崎市
宮崎シーガイアに国際観光コンベンション特区
沖縄
沖縄県カジノ推進連絡協議会
糸満市の海沿いの土地
更新日2005年2月20日
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