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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ 銀座交詢ビルの飲食店はどこも、夜のコースが安くて8000円から。そんなに高くて大丈夫?
 米倉涼子が銀座のクラブのママを演じるテレ朝の松本清張ドラマ『黒革の手帳』は、全編銀座の街頭でロケしたリアルな映像が話題ですが、そうでなくても2004年秋の銀座は、晴海通り沿いに9月4日にセリーヌ、10月24日にディオールの大型路面店が相次いでオープン、10月1日6丁目には、バーニーズ・ニューヨークや高級飲食店14店が入った『交詢ビル』、同じ10月1日、1丁目にフランス資本のホテル『メルキュール銀座』(208室)もオープン。

小平一雅 さらに、12月4日には、松屋の向かいにアラン・デュカスのフレンチ『ベージュ東京』が最上階に入る『シャネル銀座ビル』もオープン予定と、話題が尽きません、雑誌も日増しに銀座特集にページを割くようになっています。今回は、そんな話題豊富な今の銀座を訪れてみました。
2 004年秋の銀座ニューオープン・ラッシュの目玉は、何と言っても交詢(こうじゅん)ビルでしょう--このビル、元々は福沢諭吉が1880年に設立した日本初の社交クラブ交詢社の本部。1923年の関東大震災で一度は倒壊しましたが、1929年に隣の土地を買い足し、近世ゴシック洋式のビルとして再建。ビル内には、ゴルフの室内練習場、ビリヤード、プール等、とても銀座の真ん中とは思えない設備が揃っていたといいます。が、そのビルも老朽化により閉鎖。2004年の10月1日、地上10階地下2階のビルとして生まれ変わりました。新ビルも上層階には交詢社が入っていますが、施主の三井不動産さえこのクラブの詳しいことはわからないんだとか。

ビルの地下1階〜地上2階は、総床面積2900uの、日本3店目のバーニーズ・ニューヨーク。新宿店が2500u、横浜店が4900uだそうですから、大きさは2番目。但し、入っているブランドの数は最大との由。

して4〜5階が飲食店街。三井不動産が西日本で積極的に営業活動をした成果か、関西・九州地方から東京初進出を果たした有名店が京都祇園の八咫やた−和食)、よねむら(創作料理)、大阪の六覺燈ろっかくてい−串揚げ)、福岡のたらふくまんま(和食)の4店。そのほか、これを機会にと銀座に初進出した東京の店が、赤坂璃宮りきゅう−中華)、荻窪南漢亭(韓国料理)、人形町今半(しゃぶしゃぶ)、乃木坂神谷(和食)、今までの店を畳んで移ってきた不退転の店が、銀座オストラル(フレンチ)、八重洲一宝(天ぷら)、池袋かつぜん(とんかつ)、碑文谷逸喜優いっきゅう−寿司)、新橋趙楊ちょうよう−四川料理)、そして、新業態の店がグラナダ・グループかいか(鉄板焼き)、の以上全14店。

座は東京のカウンター割烹、カウンター洋食の発祥の地で、昔からカウンターの店が多いことで知られていますが、交詢ビルの飲食店は14店中9店がカウンター中心の造りで、銀座の伝統をしっかり継承した格好。また、開店時に各店の店内にこれ見よがしに胡蝶蘭が飾られていたのも、同伴出勤のホステスとオヤジの二人連れ客が多いのも、銀座の伝統。

、困ったことに交詢ビルが受けついだ銀座の伝統はそれだけにとどまらず、目ン玉飛び出るほどの料金の高さまで継承。どの店も、客単価は1万5000〜2万円。たとえば、人形町今半を例にとると、新宿第一生命ビル店では一番安いしゃぶしゃぶが4725円、人形町本店では5775円なのが、交詢ビル店は7875円。銀座という土地柄を意識しての価格設定であることは明らかで、ほかの店も価格設定の方針は同様です。

って30歳以下の客はほとんど見かけず、飲食店は大筋ガラガラで、当日予約が可能。駐車場も必ず空きがあり、大人の女性が落ち着いて食事ができる空間と言えます。が、あれだけの値段を取る割りに、4階の飲食店はトイレが全店共通。高い料金に見合う味の店は一軒もなく、ここに入るなら銀座で他に入るべき店はほかに30軒はあるという感じです。

ころで海外の建築家に言わせると「銀座は建築家のパラダイス」。これだけ色々な様式のビルが林立する街は世界で他に例がないのだとか。が、最近は、交詢ビルの例に漏れず、古いビルの建て替えが急速に進みつつあるのが現実。かつてはたくさんあった1920年代竣工の風情のあるビルも残り僅かになってきました。
 たとえば、交詢ビルの2軒先の瀧山町ビルディング(1928年竣工)の5階に入ったマッサージ店グローバル・スポーツでマッサージを受けたり、同じ6丁目の銀緑館(1924年竣工。エレベーターの扉が今どき手動!)の地下の老舗バー、TARUで一杯飲んだりすれば、昭和初期の銀座の空気を吸うことができます。
 貴女(マダム)も銀座お出ましの折りには、こうした古い銀座も体感されてはいかがでしょう。

交詢ビル
旧交詢ビル 新築された交詢ビルは、永年銀座の象徴として親しまれた旧ビル(左イラスト)のファサードをそのまま移築。敷地面積は約630坪。B1〜2Fはバーニーズ・ニューヨーク、3Fには、自由が丘の美容室『カキモト・アームス』、平和堂貿易の宝石店『カラット』、西川ふとんの家具店『クロッセンス』。青山の呉服店『みとも』の4店が入り、4Fと5Fは飲食店(5Fの方がワンランク高級な店です)、そして6F以上が別入口の社交クラブ、交詢社(現在会員は2500人前後との由)という構成。

バーニーズ・ニューヨーク銀座
バーニーズ・ニューヨーク銀座店(TEL:3289-1200)は、B1がメンズ、2Fがレディース、1Fがコスメ、ジュエリー、紳士物のシャツ、小物という構成。フロア全体の眺めは銀座の真ん中とは思えない広さで、ちょっと驚かされます。

よねむら
金髪にピアスという強烈な風貌と、京素材とフレンチの技法をミックスした創作料理で、一躍京都料理界の寵児となった米村昌泰の店『よねむら』(TEL:5537-6699)。夜は1万4000円の1コースのみ。最も繁昌している一店です。

現在も稼動している銀座の古いビルベスト10 交詢ビル内飲食店採点表
更新日2004年11月14日
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