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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ 効率の良さより、人間の温かみと癒しがウリ!秋の昼食は、丸の内のかわいいランチ屋台で
 31のビルを所有する三菱地所が10のビルの立て替えを進め、毎年街の景色が変わりつつある丸の内オフィス街。
 とりわけ2004年9月は、東京駅前に複合施設『丸の内OAZO』、お濠端に『丸の内MY PLAZA』と、たてつづけに新ビルがオープンし、建設ラッシュもピークに。

小平一雅  同時に、休日の来街者を増やすためのショップ招致も進んでおり、丸の内仲通りには、ティファニーやゴルチェの路面店が9月にオープン。
 2004年4月16日にオープン済みのコーチや、数年前から進出済みのプラダ、エルメス等と合わせ、大人の街としての様相も整いつつあります。
 そんな丸の内に2003年に誕生し、OLたちの食生活を変えつつあるのが、色とりどりのワゴン車を集めたランチ屋台。
 今回は、新しい丸の内のOL文化のお話をいたします。
近マスコミの注目を一身に集めている有楽町国際フォーラム中庭の『ネオ屋台村』のことは、貴女(マダム)も雑誌等で一度は目にされているのではないでしょうか。2003年7月から始まったこの屋台村、月〜金の昼休みに日替わりで8台のランチ屋台が出店。色とりどりのワゴン車で温かいランチを買い、木陰のベンチで食べれば最高の気分転換。おかげで連日行列ができる人気ぶりです。
 出店をとりしきっているのは、フジロックやサマーソニック等の野外イベントにケータリング・カーで飲食を提供している、ワークストア・トウキョウ・ドゥという会社。同社が、近年急速に数を増やしている同業のランチ屋台(=温かい食事を売るちょっとオシャレな軽ワゴンのキッチン・カー)に声をかけて集めた格好です。

オ屋台村に参加するには、ルールがあります。パックした弁当を売るだけではダメ。お客様の注文を聞いてから盛りつけることがマスト。そのため、1人の客を捌くのに平均40秒かかってしまい、決して効率はよくないのですが、40秒のうちに店員は常連の顔を覚え、店員と客の会話が必ず生まれ、今までのオフィス街にはなかった人間の温かみが感じられる商売になっています。

の店も、毎日おかずを5〜6種類用意し、車内のカセットコンロで加熱。客がその中から3種類選ぶと、容器によそったご飯の上に3種のおかずを盛り、それで600円代というのが一般的スタイル。(右のイラストで紹介したアジアンランチが開発した形式です)。既存の弁当にはない、カレーやシチューなどのドロッとしたメニューが多く、その珍しさもOLにウケている要因の1つのようです。
 また、ルールではありませんが、どの店も使っているのが、木製スプーンと、森林伐採を必要としない葦やトウキビの茎等、植物繊維で作られた紙容器。そんなところにも人間の温かみが感じられます。

れまで、ランチ屋台の経営者にとって最大の問題は、商売の「場所」でした。丸の内の路上には以前からランチ屋台が多数出店していましたが、本来路上での販売は違法行為なので、すぐに警察に追い払われ、転々と移動する毎日だったといいます。
 丸の内周辺には屋台が出せそうな広場がたくさんあるのに、という気もしますが、実はそれらの広場の大半は、建築基準法で定められた公開空地。公開空地とは、ビルの周囲に一定の比率で設けなければならない歩行者の通行を可能にした公開性のある屋外スペースのことで、道路同様、モノを売ることは固く禁じられています。

破口となったのは、2002年のクリスマスの晩、大手町のサンケイビル前広場にイベントで呼ばれて、屋台を出店した、ワークストア・トウキョウ・ドゥでした。この広場は、都心では珍しい公開空地ではない私有地で、そこに目をつけた同社は、翌春から広場の一角を借りて昼食時の屋台営業を開始。それを見て自分も出店したいと名乗りをあげる同業者が現れ、サンケイビルの屋台村は次第に成長してゆきます。
 この屋台村が軌道に乗った頃、今度は、都営から民営に移ったために広場に店が出せるようになった有楽町国際フォーラムからも声がかかり、こちらでも営業を開始(スタートは梅雨時だったため、客が集まらず、2週間でクローズ。9月にビラを配って再スタートしたそうです)。さらに、東京駅八重洲口のトラストタワー裏の広場も利用できるようになり、今では丸の内・大手町エリアの3カ所にネオ屋台村が生まれています。

ンチ屋台は一見楽しそうな仕事なので、自分もやりたいというOLの希望者が後を絶たないそうですが、なかなかどうして、楽な商売ではないようです。
 たとえば、保健所の営業許可を得るには、車とは別に、仕込みのための厨房がなければダメ(街場の飲食店が経営している屋台が多いのは、そのためです)。販売は昼休み時だけですが、仕込みは早朝から晩までの1日仕事。また、平均40秒で1食売るということは、昼休みに60分休みなく売ったとして、1日90食。半分が原価、月に22日商売したとして、1カ月の収入は最大59万円。が、これはあくまで休みなく売れた場合で、実際には雨でさっぱりという日もあるので、収入はよくて月30万円。
 よほどの好きでなければ続けていけない商売なので、転職を目指すOLの方は心しておいてください。

アジアンランチ
アジアンランチ』は多摩美術大学出身の山口健司氏が1997年から始めたランチ屋台(デザインがオシャレなのは経営者が美大出身だからですね)。タイ人の料理人が調理する本格派タイ式グリーンカレーや春雨サラダがウリ。どこの屋台村でも一番人気。3品で600円というスタンダードを確立したほか、購入時に雨が降っていると1品サービス、初めて利用する人を連れて行くと1品サービス、13時以降はランチBOX100円引き、といったサービスを開発した功績は大。

OmtRak
車内でオムレツを焼いている『OmtRak』は、調理に最も手のかかっている屋台。オムライス各種が600円から。今のところ、国際フォーラムに毎木曜日、中目黒の目黒川沿いのみどり橋に毎金曜日、出店しています。

デリデミーナ
オシャレ度NO.1の『デリデミーナ』は、「牛バラ肉の赤ワイン煮込み」「あめ色玉ネギの豚バラカレー」の定番メニューのほか、日替わりで「レンズ豆と挽肉の煮込み」「鶏肉と里芋のバター醤油煮」等の凝った煮込みを提供。

お弁当4種
1.『デリデミーナ』のランチBOX 650円
2.『RYUKYU WAVE』の3品盛りのRWスペシャル 650円
3.『インディハウス』の鶏煮込みカレー 600円
4.『jungle food』のミートカレー・ラタトゥイユ 690円

更新日2004年9月19日
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