トップ 今週のエンターテインメント 来週のエンターテインメント 東京コンシェルジュブログ フラウ東京コンシェルジュ
ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ
 デフレの波は自動車界にも例外なく押し寄せており、昔は新車を買っても車検を2回通したら買い換えるのが普通だったが、今は誰もが3回以上通すのが当たり前。
 おかげで過去10年、日本国内の自動車の売上げは低迷。2002年、乗用車の新車登録台数は、前年比3・9%増の313万4197台と、久しぶりに上昇に転じたようですが、売れているのは、フィット、マーチ、ヴィッツといったコンパクト2ボックスばかり。

小平一雅  高級セダンは50才代の一部の年寄りにしか売れておらず、日本中が安くて小さいクルマにダウン・サイジング。それに伴って、自動車の売り方も大きく変わってきているようです。今回は変貌しつつある、東京の自動車販売店についてお話しいたしましょう。
動車の販売店って、系列が複雑でワケがわからないと思いません? たとえば、同じ日産の販売店でも、フェアレディやスカイライン等のスポーツ指向車を扱うレッドステージと、ブルーバードやセドリック等の高級車を扱うブルーステージの2つがあり、レッド店にアベニールを買いに行っても「ウチは扱っていません」と言われてしまいますし、ブルー店にプリメーラを買いに行っても、「レッド店に行ってください」と言われてしまいます(ちなみにマーチやキューブは両方で売ってます)。同様に、ホンダにはプリモ・クリオ・ベルノの3つの系統がありますし、トヨタに至っては系統が5つもあって、それぞれが違う車種を扱っています。こうした日本特有の複雑な系列事情のせいで、昔から車の販売店は女性にとって、とっつきの悪いものでした。

今や自家用車を日常乗り回しているのは、男性よりむしろ女性。夫婦が車を買う場合も、ネットで情報を集めるのは夫でも、最終判断を下すのは妻というのが一般的。そして、そのときの判断材料は、走行性能とか居住性とかではなく、色と形がかわいいかと、運転が楽かどうか。それを確かめるためには、販売店に足を運ばなければなりません。

来の自動車販売店は、一歩中に足を踏み入れるとすぐに販売員がすり寄って来て、住所や電話番号や車検の時期を書かされ、後で家に押しかけて来られるようなイメージがありました。が、それでは落ち着いて車を見ることはできません。そこで最近は各社とも、何か質問されるまでは客の邪魔をしない控えめな接客(=ノン・プレッシャー接客)を心掛けた、居心地のいいショウルームを作ろうとしています。

とえば、トヨタが池袋に作ったアムラックス、台場に作ったメガウェブは、販売員に邪魔されることなく、トヨタ5系列の全ての車に触れることができる、代表的なノン・プレッシャー接客ショウルーム。特に後者は、バーチャルライドのアミューズメントや電気自動車体験コース等を揃え、遊園地的な愉しさを盛り込んだ新しい自動車テーマパークです。

して、これよりさらに進んでいるのが、日産が座間と幕張に作ったカレストです。
 カレストは、その場で車を売ってはいないアムラックスやメガウェブと異なり、徹底して「売り」にこだわったショウルーム。その最大のコンセプトはワンストップ・ショッピング--つまり、1回そこに行けば、新車購入、中古車売買(他社車も含め、1千台が揃っています)、タイヤ交換、車検、修理、チューンアップ等々、車に関するすべてのモノとサービスが揃う、ということ。
 たとえば、新車購入の際、店内で好きな部品を選んで、車にまとめてとりつけて貰えば、自分だけのドレスアップが可能。サービス棟には38ものピットがあるので、簡単な修理や部品取り付けなら、ガラス張りの待合室から作業を見物しているうちに終わってしまいます。さらに、店内には自動車用品だけでなく、カフェやキッズ・コーナー、ハーブの店を設けているほか、ベビーベッドが男性トイレにも用意してあるなど、女性主導社会を徹底的に意識。田舎のホームセンターみたいなショボい外観とは裏腹に、最新の販売戦略を活かした売場構成になっています。

う一つのカレストのコンセプトはワン・プライス。これまで、新車の販売価格は、販売店ごとに値引き枠が異なっていたために、交渉次第で値段が変わり、一般には不透明なものでした。そこでカレストでは、すべての車に、メーカー希望小売価格と、値引き後の安い価格の両方を明示。誰でもわかる透明性の高い価格表示を実現しています(ちなみに、トヨタは数年前から全店に実質上のワンプライス制を導入しています)。

ころで、車にもう少し文化をお求めのマダムには、おめかしして環八通りに出かけられることをお薦めします。世田谷通りから尾山台までの環八周辺は、『外車の並木通り』と言われる日本一の外車販売地域。日本での外車売上げは年間約25万台、そのうち高級車(プレミアム・ブランド)は約11万台。この数字は、過去10年間ほとんど変わらないと言われ、国産車の販売店の変貌ぶりに比べると、この界隈の外車販売店の雰囲気は、今もバブル期とほとんど同じ。店の敷居を高くして客を選び、その車の歴史や生産国の文化をアピールするブランド戦略をとっているため、何店か回れば、短時間で車をテーマにしたヨーロッパ小旅行を楽しむことができます。知的探求心の高い貴方にはお薦めです。

2003年10月、東関道の湾岸習志野ICから下りてすぐの東京ドーム5個分の空地に作られた『カレスト幕張』(習志野市芝園1-2-1 TEL:0120-098-166)は、400台の駐車場と700mの試乗コース、1000台の中古センター等を備えた、一見田舎のホームセンターみたいな巨大ショウルーム。中央の『カレスト・ホール』では、毎週末、『ダッチオーブン料理教室』や『キャンプ講座』等の、いかにも車で遠出したくなるようなイベントが開催されています。

台場のパレットタウン内の『TOYOTAメガウェブ』(TEL:3599-0808)も、700mの試乗コース(乗るのに300円かかりますが)を初め、車の色を見るためのサンプルや、TOYOTA全社のカタログ販売機など、売りの材料は揃っています。

カレスト幕張内の『アクセサリーマーケット』正面のサービス・フロントは、まるでファーストフードのように、修理や部品取り付けのメニューがワンプライスで掲示されたユニークな形式。サービスのメニューは全部で約500種類あるそうです。

瀬田交差点に近い246沿いの『ジャガーのショウルーム』(世田谷区玉川台1-9-5 TEL:5717-6511)は、東京都内に6つあるジャガー販売店の一つ。接客ブースは、英国らしい内装で高級感満点。日本でジャガーは年間5000台売れているそうです。

更新日2003年11月9日
森ビル 免責事項 J-wave