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競艇は、推理すべきファクターが競馬以上に多い、通向けのギャンブルと言われ、そのせいか、競艇場には、孤高の博打打ちの風格が漂うオッサンがうようよ。東京の遊び場がどこも若い女性が主役になり、オシャレ化した中で、ここだけは、アジアの発展途上国だった頃の日本の雰囲気が残っています。
過去10年間、日本の公営ギャンブルは、どれも売上げを落としつづけており、競艇の売上げも1990年には2兆2千億だったのが、今は1兆3千億円まで低下(それでも、競馬に次いで2位ですが)。おかげで、最近の競艇場は全盛時に比べてガラガラ。特別指定席だって、午後から行っても楽勝で入れます。
この夏は、競艇場に行って、水辺でゆったりアジアンな日本に浸られてはいかがでしょうか?
日
本全国に競艇場は24ケ所。関東では、
江戸川
・
多摩川
・
平和島
・
戸田
・
桐生
の5ケ所。この中で一番キレイなのは、2000年に建物が全面改修された戸田競艇場。次にキレイなのが、古いスタンドの横に新しい建物を次々に建てている
平和島競艇
です。
但し、女性がこれらの競艇場に行くにはかなりの覚悟が必要です。競艇場には、競馬場で見かけるような若者や女性客は一人もいません。客層は携帯所持率5%以下のオッサンばかりで、場内の売店や食堂はレトロ感がいっぱい。平和島のスタンドなど、足を踏み入れると、30年以上前にタイムスリップしたような感じです。
が
そういったオッサン向けの店が出すタコ天とか煮込みとかいった食べ物が、ダンチュウ的には侮れないんですよ。たとえば、平和島競艇場の1階奥の
はまかぜ
の
煮込み定食
は、日本一旨いモツ煮込みだと評価するヒトも多い逸品。それも、11時台に行ったのでは、肉も硬いし臭みも残っている、旨くなるのは1時から2時の1時間で、それより後でもダメーこれは平和島に通うオッサンなら誰でも知っていること。競艇場のオッサン文化は意外に奥が深いのです。
競
艇場はどこも、開催期間4〜6日の一連のレースを、毎月2〜3回開催します。開催期間中は、毎日、第1レースが午前11時半頃始まり、1日12レースが行われ、最終の第12レースが終わるのは夕方4時半。一つのレースに出走するのは必ず6艇で、走る距離は3周1800mと決まっています。
一人の選手は、一回の開催期間中は、競艇場から同じボート同じエンジンを当てがわれ(抽選です)、それに自分が持って来た
プロペラ
(=スクリュー)をつけ、規定で許されている範囲内で自分でエンジンを調整し、1日に平均2回レースに出走します。
ど
の選手がどんなプロペラを使っているか、エンジンのどこをどう調整をしたかは、競艇専門紙に細かく書いてありますが(イラスト参照)、初心者にはチンプンカンプン。とりあえずは、そのシリーズ中の前のレースの成績だけを見てください。腕のいい選手がいいエンジンに当たれば、バリバリ勝ちつづけるので、これは結構参考になります。
競
艇で面白いのがスタートです。船はブレーキがきかないので、少しの風や波で動いてしまい、同じところに留まっていることができません。そこで競艇では、スタートラインの横に大時計を掲げ、秒針がレース開始時刻を指した瞬間に艇体がラインを越えていなければOKという、
フライングスタート方式
と呼ばれる方法を採用しています。時間前にラインを越えた選手には40日間の出場停止の罰が科せられますが、競艇はスタートが命なので、どの選手もフライング寸前のギリギリのタイミングを狙って、ラインに突進してきます。(図参照)
勝
負は最初のコーナーのターンです(ここには、白と赤に塗り分けられた元気のいいウンコみたいな形状の
ターンマーク
が浮かんでいて、このマークが競艇のシンボルとして広告などによく使われています)。基本的には、一番マーク寄りの内側を回った艇が、他の艇が出す
引き波
の影響を受けず、静かな水面を曲がれるので、断然有利。そのため、スタートのときには、どの艇もなるべく内側のコースを取ろうとする細かなかけひきがあります。そして不利な外側のコースをとった艇は、後ろの方から飛ばして来て、スピードに乗った状態でスタートラインを越えています(図参照)。
最初のコーナーを1着で曲がった船は、十中八九2位に落ちることはありませんが、2位3位は、3周のうちに結構入れ替わるので、最後まで目は離せません。
2
000年から競艇には、1着から3着までを着順通りキッチリ当てる、
3連単
の舟券が導入され(昔は賭博性が高いという理由で認可されませんでした)、人気を呼んでいます。3連単ですと、100円で買った舟券が1万円以上になる高配当が、1日に2回〜3回は出ている感じ。100円でスリルが味わえるというも、現在の競艇の大きな魅力です。
平和島では、以前は場内でのビール販売が禁止されていましたが、来場者数が減ったこともあって、2001年9月から解禁。はまかぜの煮込みでビールという夢の組合せも可能になりました。煮込みでビールを飲りながら、日本のオッサン文化に触れる休日というのも、たまにはいいかがでしょうか。
スタートライン横の大時計の針を見ながらのフライング・スタート。
荒川に面した戸田競艇場は、一昨年、全面改装。5階の天井が高くてゆったりとしたスペースに、座り心地よいカップルシートが169席。しかも無料。この他に、他にデスク付きの特別指定席が628席あって、こちらは料金:2,000円。
こちらは平和島競艇場のメインスタンド脇の東京テレシアターの上にある『エクセレンス・ルーム』。1テーブル4人まででテーブル料が3000円。誰でも入れます。
安藤大将(41)
話題の性転換選手。
山崎智也(29)
ルックス1。実力も折り紙つき。
今垣光太郎(33)
2世レーサー。人柄のよさで有名
濱野谷憲吾(29)
人気漫画『モンキーターン』の主人公のモデル。
(2003年調べ)
マニアが支持する競艇新聞『研究』(500円)の出走表の1レース分。この他にもムチャムチャ細かいデータが載っています。
更新日2003年7月27日