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ホイチョイプロダクションズの東京コンシェルジュ
 2003年4月25日にオープンした六本木ヒルズは、東京ドームの約2倍の8・9haの敷地に、日本で8番目に高い238m54階建てのオフィス・ビル(森タワー)を初め、ホテル(グランドハイアット)、テレビ局(テレビ朝日)、シネコン(ヴァージンシネマ)、高層住宅などが建ち並ぶ超大型複合商業施設。

小平一雅  施設全体があまりにも横に広く上に高いため、誰の案内も受けずに1人で全部を回るなんてとてもムリ。そこで、ガイドがお客様と一緒に回って案内する有料ツアーが、6コースも用意されています(受付は森タワー2F。料金は1500〜4300円)。
 ここでは、まだ他の雑誌にあまり書かれていない六本木ヒルズのもう一つの魅力に触れる、当コンシェルジュ・オリジナルの7番目のコースをご紹介しましょう。
題の六本木ヒルズは、実際に行ってみると、中央にそびえる森タワーは不調和で凡庸なデザインだわ、周辺の商業施設は多くの部分が外気に開放されているので、日によっては強烈なビル風にさらされるわ、7月の雨や8月の暑さも心配。さらに、エスカレーターがなぜか幅の狭い一人乗りばかりで、急いでいる人が前の人を追い抜けないのも不満--等々、突っ込みどころ満載。
が、そうしたマイナス面をさし引いても、客観的に言って、東京の他のどんな商業施設より楽しく居心地いい街であることは間違いありません(中に入れば、景観を乱すタワーも目に入りませんしね)。

もそも六本木ヒルズのある六本木六丁目は、昔から周辺に外国大使館が集中しており、欧米系の外国人が多く住んでいる土地柄。そうした土地柄を反映してか、六本木ヒルズの商業エリアは、丸ビルや汐留シオサイトよりぐっと抑えたヨーロピアンな色調で、通路や店と店の間隔がゆったりしており、品のいい高級感が漂っています(タワーの設計は、名古屋のJRセントラルタワーズを手がけたウィリアム・ペダーセン。商業施設の設計は、福岡のキャナルシティを手がけたジョン・ジャーディー。この勝負、ジャーディーの勝ち!)。また、施設内の随所にインターナショナルな雰囲気の文化スポットがあり、無目的にぶらりと訪れたとしても、充実した一日を過ごせる、大人のテーマパークと申せます。
 ここでは、そうした六本木ヒルズの文化的でインターナショナルな魅力を満喫する散歩コースをご紹介しましょう。
六本木ヒルズMAPはココをクリック!

まず、スタートはけやき坂下。坂下の角のビルの1・2階を占めるTSUTAYA(MAP参照)は、書棚の脇のテーブル付きのイスに、店内にあるスタバで買った飲み物を持ち込み、コーヒーを飲みながら本を立ち読み(正確には座り読み)することが可能。これまでにもブック&カフェを標榜した店はいくつかありましたが、買わない本もコーヒーを飲みながら何時間でも読める本当の意味でのブック&カフェは東京でも2つめ。しかもこのTSUTAYAは、周辺に住む欧米人をターゲットとしているため、本の品揃えの半分近くは洋書。全体に、ニューヨークの書店といった趣きで、六本木ヒルズ全体の中でも屈指のオシャレな施設です。

TSUTAYAの斜め向かいがテレビ朝日。建物は完成していますが、局の引っ越しは、地上波デジタル放送のスタートに合わせ、秋になる予定。1階にumuという180名収容のスペースがあり、ここで、局の引っ越しまで、トークライブや展示会など、様々なイベントが行われます。

テレビ朝日と森タワーの間の屋根付きの広いイベントスペースが六本木ヒルズアリーナです。週末ごとにコンサートやコメディ・パフォーマンス等のイベントが予定されており、立ち見の見物はもちろん無料。通りがかりに覗いてください。

アリーナに面して建つ7階建てのけやき坂コンプレックスの3〜6階には、東宝経営のシネコン、ヴァージンシネマが入っています。このシネコン、7スクリーンある通常の映画館すら、他のシネコンに較べて相当オシャレな造りなのですが、それに輪をかけてオシャレなのが、入り口もチケット売り場も別の2つのプレミア館。この2館ではワンドリンク付き3000円で、通常の倍の広さの椅子でゆったり映画を見ることができます。ロビーには、カーディナス経営の50席ほどのカフェ&ダイニングもあります。

六本木ヒルズ中央の森タワーは54階建て。タワー内には、日本では珍しい2階建てのダブルデッキ・エレベーターが37基(扉が閉まったまま、上の階の昇降のためにいきなり止まったりしますが、驚かないように)。
 東京シティビューと呼ばれる52階の展望デッキに上るには1500円かかります。いささか高額に感じられるかもしれませんが、東京タワーの特別展望台に上るのにも、1420円。しかも、こちらの方が標高は若干高く、周囲4面にネット付き屋外テラスもあるので、迫力は上。天気のいい日は、もう1000円払うと、最上階(54階)の屋上のヘリポート付きデッキに出ることもできます。
 また、52階と53階の展望デッキに囲まれた中央部には、森美術館があります。通常、美術館は、建物が完成してからコンクリートが完全に乾いて湿気が抜けるまで、半年間は絵画を持ち込めないもの。森美術館も例外ではなく、開館は半年後の2003年10月18日。それまで、52階では『世界都市』という催し物が開かれています。

東京シティービューの下の51階は六本木ヒルズクラブという会員制クラブ。その下の49〜50階は、六本木アカデミーヒルズという会員制のライブラリー&貸会議室。この二つの施設は、ガイドツアーの森アーツコース(4300円)に参加すれば、屋上や都市博と込みで、ガイドに案内して貰えます。

最後に飲食。世間的には、レイカサイ(●家菜:●=まだれに萬)、すきやばし次郎ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションといった店が話題ですが、これらの店は人出が集中することは必至。そこでここでは、予約可能でしかもキモチのいい作りの穴場的な店をご紹介しましょう。
 まず原則として、グランド・ハイアット内の9つの飲食店の方が、ヒルズ内の他のどんな店より高級感があることを憶えておいてください。その中でも、特に穴場と言えるのが、入り口がわかりにくい北欧料理店のジュニパーと、ジャズ・クラブのマデュロです。
ハイアット以外では、立地が他の店と離れているレストラン・ブルディガラ、サドレル・レスタジ(『サドレル』と『レスタジ』という2つのイタリアンが1つになった店。安い『レスタジ』の方が使えます)、ウルフギャング・パック・バー&グリルの3店が穴場。いずれも、眺めのいいテラスを持ったキモチのいい店です。最初の人出が収まるまではこれらの店へどうぞ。




場所 店名/電話 種類 経営元 総評
サドレル・レスタジ
5770・4565
(レスタジ)
イタリアン グラナダ ミラノの2ツ星店『サドレル』と南イタリー料理店『レスタジ』が合体
エスパス
ブルディガラ
5786・7705
ベーカリー
カフェ
エノテカ オープンサンドがウリの純フランス風カフェ。予約不可。
B・Bar
5414・2907
バー バカラ・
クリスタル社
最高級クリスタル・ブランドが出した世界初の直営バー。
レストラン
ブルディガラ
5786・7708
フレンチ エノテカ けやき坂通りの上の角、ヒューゴボスの2F。ここも結構わかりにくい場所。
ジュニパー
4333・8888
(予約番号)
北欧 森ビル
ホスピタリティ
テラス席が抜群にキモチよさそう。わかりにくい場所なので穴場。
マデュロ
4333・8888
(予約番号)
フレンチ ボサノバの生演奏がある大人向けバー。ウィスキーの無料試飲がオシャレ。
オークドア
4333・8888
(予約番号)
ステーキ 超巨大オープンエアのカナダ風ステーキハウス。キモチよさは無類
ウルフギャング・
パック・
バー&グリル
5786・9630
カリフォルニア ダブリューピー
ジャパン
他の店とはかけ離れた場所にある、東京タワーを望む、LA直輸入の高級カリフォルニア料理店。

けやき坂下の『TSUTAYA TOKYO ROPPONGI』(TEL 5775-1515)は、店内のスタバと合わせて、毎日午前4時まで営業。1階が書店で、2階がDVD・ビデオ・CDのセル&レンタル。本もDVDもビデオも、近所の欧米系外国人住人を意識した、およそTSUTAYAらしくないハイセンスな品揃え。2階のDVDコーナーには日本ではあまり知られていないTVシリーズ等も並んでいます。プロデューサーは、『トゥナイト2』の司会でもおなじみ、元マガジンハウスの石川次郎だそうです。

『六本木ヒルズ・アリーナ』のイベントは、オープニングでは座席を設け、ネットでの申し込み制にしていましたが、通常は通りがかりの立ち見制。詳しいスケジュールは、ホームページhttp://arena.roppongihills.com/へ。

52階の『東京シティビュー』の展望台。この展望台を含め、49階?50階の『六本木アカデミーヒルズ』、51階の『六本木ヒルズクラブ』、52階〜53階の『森美術館』、屋上の『東京スカイデッキ』をひっくるめて、『森アーツセンター』と呼ぶそうです。

森タワー52Fの『森美術館』(TEL 6406-6100)ギャラリー7〜9で2003年9月21日まで開催中の『世界都市』展。営業時間は9:00〜22:00で料金は1500円。上海、ニューヨーク、東京等、世界の大都市の高層プロジェクトを模型と映像で展示した都市展です。

森タワー49〜50Fの『六本木アカデミーヒルズ』(TEL 6406-6649)は、図書室、会議室、応接などが揃ったビジネス・センター。今なら入会金30万円、年会費70万円で、51階の六本木ヒルズクラブの会員権も付いて来るキャンペーン中。

『ヴァージン・シネマ』(TEL 5775・6090)に2スクリーンあるプレミア館のロビー。カーディナス経営の落ち着いた雰囲気のカフェ&ダイニング『カーテンコール』(50席)があり、フードはテイクアウトも可能。現在『アルマーニ』を上映中。

『六本木ヒルズレジデンス』(TEL 6406-6661)は6階建てから43階建てからまで4つの棟で構成された超高級マンション。その中のD棟は家具付きで、1ヶ月単位の賃貸が可能なマンスリー・マンション。1番安い部屋で1ヶ月40万円台だそうです。

更新日2003年5月25日
森ビル 免責事項 J-wave