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 東京23区内で昨年までに採掘された温泉の源泉は全52ケ所(意外に多いでしょ)。そして去る2003年3月1日、お台場のテレコムセンター横に、53番めの源泉となる大江戸温泉物語がオープンしました。
 この施設は敷地面積30809m2(東京ドームの3分の2)入場料2700円で、24時間オープン(午前9〜11時の2時間のみクローズ)、入場者全員が一旦レンタルの浴衣に着替え、16の飲食店7つの物販店が並ぶ江戸の街並みをそぞろ歩く趣向。

小平一雅  浴槽・浴室は、内風呂・露天風呂・砂風呂など十数種。付随して6つのエステ・マッサージ施設、144席のテレビ付きリラクゼーションチェアのある休憩室を備えた、日本最大の温泉テーマパークです。
 今回はこの話題の温泉テーマパークをリポートいたします。
本初の温泉テーマパークとは、いったいどんな施設なのでしょうか?
 入口は図のような、純和風寺社造り。玄関を入ったら、靴を脱いで下足ロッカーへ。つづいてフロントでチェックインの手続きをして、首から下げるロッカー・キー、通称『通行手形』を受け取ります。館内での飲食や買い物は、すべてこの通行手形についたバーコードで記録し、最後にフロントで一括精算するシステムです。
 通行手形を貰ったら、レンタル浴衣店『越後屋』で、15種の柄の中から浴衣を選びます。浴衣に着替えなければ、何びとも館内に入ることはできません。浴衣は、サンプルが背中のどぎついイラストを前面にして展示されているので、山の手マダムはギョッとされるかもしれませんが、正面から見ると案外おとなしい柄です。臆せず選んでください。

衣を持って更衣室に入り、着替えて反対側から出ると、そこは、堀の水を囲んで、飲食店、物販店、占い、手裏剣投げ、お座敷劇場『中村座』等が並ぶ、通称『広小路』--この広場は、床暖房なので、足元は裸足でもポカポカ。通りでは時代劇の装束の物売りや芸人がパフォーマンスを演じ、江戸気分を盛り上げています。
 習慣とは恐ろしいもので、ヒトは、温泉で更衣室に入るとどうしても服を全部脱いでしまいがち。試験営業時に、更衣室で浴衣に着替える代わりに全裸になり、江戸の街に全裸で飛び出すオヤジが続出していました。貴方も十分お気をつけください。

心の浴槽施設ですが、男女が浴衣のまま一緒に入れる『浴衣風呂コーナー』と、服を脱いで別々の浴室で入浴する『内風呂コーナー』の二つがあり、いずれも中央の広小路から、暖簾をくぐって入ります。
 『浴衣風呂コーナー』には、
 1.足を浸けるだけの『足湯
 2.全身で砂に埋まる『砂風呂』(別料金1500円)、
 3.数億年前の石を球状に加工したアルス玉の上に寝そべる『岩盤風呂』(別料金1000円)
の3つの施設があります。砂風呂と岩盤風呂は、更衣室でレンタル浴衣からさらに専用浴衣に着替えなければならず、このとき「下着はつけないでください」と言われるため、彼氏でない男と二人で入ると、男は不本意にエッチな気分なり、貴方が迷惑します。

方『内風呂コーナー』は、檜風呂・寝湯・高温サウナ・ミストサウナなどが揃った屋内の内湯と、そこからガラス一枚隔てた外の露天風呂とがあります。
 但し、女湯も男湯も、本当の温泉は、内湯の中の屋根のついた中央の湯船だけ(図参照)。それ以外の浴槽は、水を沸かして、それに薬草を入れたりしています。東京都が地盤沈下防止のため、掘り出していい湯量は一日5トンまでと決めているが故の、やむを得ぬ措置だそうですが、露天の湯に入って「やっぱり温泉は違うわね」などと言ってると、結構マヌケなので、ご注意ください。

風呂コーナーは内湯も露天風呂も、女湯の方が男湯より3割方広く、2階の休憩室も女性用の方がゆったり。全館の禁煙も徹底されており、総じて女性客を重視した作りになっています。
 また、特筆すべきはマッサージ施設の充実ぶりです。女性専用エステの『美肌屋』、24台のベッドを備えたマッサージ店『ほぐし屋』、さらに、男湯・女湯内の『アカスリ』、2ヶ所ある『足もみ処』等、館内に全部で6つの施設があり、あのテこのテで身体をほぐすことができます。

ッサージの充実ぶりに較べると、見劣りするのが飲食施設です。館内には左表の通り、たこ焼き、お好み焼き、そば、讃岐うどん、居酒屋など、和食系の店が大小16店舗ありますが、料亭を名乗る『川長』ですら、実質は、村さ来経営の居酒屋。どこも安っぽい内装で味もぼちぼち。口のおごった山の手マダムは、ガッカリされること必至です(唯一、マダムが入るべき店は、お好みで鮨を握って貰える『すし屋の源』だけでしょう)。

じて、バブル以降に計画された他のアミューズメント施設の例に漏れず、建物は金をかけない安い作り。デコトラのような秋田湯沢の絵燈籠を初めとして、内装も、田舎の保養施設という感は否めません。テーマパークと言うより、銭湯と割り切って、入浴とマッサージだけを目的に行かれた方がよろしいかと存じます。
 ちなみに、以前ご紹介した調布の天然温泉、『深大寺温泉ゆかり』は、全部の浴槽が温泉で、入浴料は1500円です。

『大江戸温泉物語』の源泉は、東京湾の地下1400mから汲み上げた40℃の天然温泉。泉質は、他の東京の温泉と同じ『ナトリウム強塩温泉』で、泉水中の塩分が毛穴を塞ぎ汗を蒸発させないため、よく暖まり冷めにくいと言われます。但し、天然温泉の湯を入れているのは、『内風呂コーナー』中央の一段高くなった屋根のかかった浴槽のみです。

江戸情緒溢れる中央広場『広小路』に面したテイクアウトの総菜店『深川茶屋』。オニギリ二つに味噌汁・つけ物等がついた『大江戸セット』が850円(前の広場で食べられます)。このデフレのご時世に各飲食店の価格設定はかなり強気です。

更衣室で専用浴衣に着替え、それを着たまま45?50℃の砂に15分間埋まる『浴衣風呂コーナー』内の『砂風呂』。砂の圧力により効き目は温泉の3〜4倍とか。但し別料金1500円が必要。出たら更衣室内のシャワーで砂を落とします。

『内風呂コーナー』入口にある、24台のベッドを備えた男女兼用マッサージ店『ほぐし屋』。受付終了は午前2時で営業は3時まで。料金は20分2300円、40分4000円、60分5700円と、もめばもむほど安くなる逆スライド方式です。



店名 ジャンル 営業時間 経営元 フロアー


蔵乃ゑ 甘味 11:00〜22:00 ニラックス
※スカイラークと新日鉄の共同出資会社
八百八街
あじ廻船 惣菜 11:00〜22:00
丼・そば・うどん 11:00〜22:00
むさし房 オムライス・カレー 11:00〜22:00
萬福や ラーメン 11:00〜22:00
正月や 餅・だんご 11:00〜22:00
川長 料亭 11:00〜22:00 村さ来
片口屋 居酒屋 6:00〜8:00(朝食)
11:00〜翌2:00
広小路
どんどや お好み焼 11:00〜22:00
たこ八 たこやき 11:00〜22:00
麺棒屋 讃岐うどん 11:00〜22:00
文右衛門そば そば 11:00〜22:00 美濃屋文右衛門
喜の字屋 甘味 11:00〜22:00 銀座若松
すし屋の源 寿司 11:00〜22:00 松下
深川茶屋 甘味・惣 11:00〜22:00 深川茶屋
南部屋銀兵衛 居酒屋 11:00〜22:00 ホテル東日本 2階


大江戸楽市 お土産(物産) 11:00〜21:00 長崎屋 入口
つる屋 お土産(物販) 11:00〜22:00 ナガトヤ 広小路
お多福 お土産(物販) 11:00〜22:00 ハーベスト
大入り屋 駄菓子・手裏剣ゲーム 11:00〜22:00 夢や
占術屋 占い 11:00〜22:00 三雄
両国屋 お土産(物販) 11:00〜22:00 直営




足もみ処 足裏マッサージ 11:00〜22:00 エーワン 足湯
美肌屋 エステ 11:00〜22:00 燈台 内風呂
燈台 あかすり 11:00〜翌2:00 燈台
ほぐし屋 全身マッサージ 11:00〜翌2:00 エルアンドシー
足もみ処 足裏マッサージ 11:00〜22:00 エーワン 2階
更新日2003年3月9日
森ビル 免責事項 J-wave