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 日本は今、第3次英会話ブーム。
 その原因は、(1)日産・マツダ等、いきなり外資になって英語を使う会社が増えたこと。(2)98年から、雇用保険を5年以上払ったヒトが国が認定する講座を受講すると、最大30万円が国から支払われる『教育訓練給付金制度』が始まったこと。(3)99年に商法が改正され、途中で辞めても前払いした受講料が戻って来るようになったこと。(4)小学校で英語を教えるようになり、お母さんも英語を習い始めたこと。の4点。

小平一雅  ブームの中心は女性層で、NOVAの生徒は62%が女性。トレンダーズ社の調査によれば、F1層(女性20〜34才)のうち、10人に1人は現在英会話を習っており、53%は、過去に一度は習ったことがあるのだそうです。今回は、そんな東京の英会話ブーム事情のお話です。
会話学校のパイオニアNOVAが開業したのは1981年9月。最初の拠点は大阪・心斎橋。NOVA以前にも、外国人講師を囲む3〜4人の少人数制英会話学校はいくつかありましたが、どこも授業料はワンレッスン60分で8千〜1万円と高額。それをNOVAは、ロードショーの映画を1本見るのと同じ価格で、というコンセプトのもと、40分1500円と、一気に価格破壊。レッスンを前払いの回数券制にして、券を多く買えば買うほど単価が安くなる逆スライド制や、レッスンの日を固定せず、いつでも10分前まで予約可能なフリータイム制、アメリカ・イギリスで講師を雇って日本に派遣する現地採用システム、マスメディアでの大量宣伝など、今日、大手英会話学校が採用している制度のほとんどは、NOVAが始めたものです。
 こうしたシステムの先進性と、低料金が人気を呼び、創業5年めで3校に過ぎなかったNOVAは95年には161校に、02年3月には561校にまで成長。英会話スクール全体のおよそ50%のシェアを占有するに至っています。

OVAに限らず、大手の英会話学校のいい点は、駅前の便利な場所にあるので、会社の帰りにでもブラッと寄れること(英会話学校は、場所が不便だと、ついつい足が遠のきがち。モチベーションの維持という点で、場所の便利さは、先生の質以上に重要な要素です)。また、冒頭に紹介した、受講料が最大30万円まで国から戻って来る厚生労働省の教育訓練給付金制度に対応した講座が数多く設定されているのも、大手ならではの魅力です。

ころで、英会話ブームに沸く昨今、東京には、大手の教室にはないユニークな講座を持った、新興の英会話学校も、数多く生まれています。
 そうした新興勢力の代表が、一01年8月にスタートし、わずか2年のうちに4000人の生徒を集めた7アクトでしょう。
 この学校の最大の特徴は、教室を持たず、レッスンは街のカフェや講師の家。宣伝もマスメディアは使わず、WEBだけ。そうすることでコストを下げ、生徒の負担を軽くしている点です。
 WEBで申し込み手続きをした入会希望者は、まず講師・コーディネーター・生徒の3者で行われる体験レッスンを受け、これが気に入れば、改めて正式に入会し、講師と生徒のマンツーマンのレッスンを受けるシステム。入会金6万円、月会費2千円、1回60分のレッスンが3千円。大手の多くは、1回のレッスンの単価を安くするために、最初に大量の回数券を買わなければならないため、入会時に平均30万円用意しなければならないのに対し、この学校が最初にかかる金は、入会金+月会費の6万2千円だけ。あとは、レッスンが終わるたびに講師本人に直接3千円を渡す毎回制。講師は全員ネイティブ。何かトラブルがあれば、学校に連絡するとすぐに対処してくれ、講師のチェンジも可能――こうした家庭教師派遣システムの元祖は、今では教室持ちの準大手に成長したGAVA(95年創業)ですが、7アクトがGAVAと違ったのは、アフターケアがよりしっかりしていた点。それが口コミでアッと言う間に広がり、今の人気となりました。

にも、代々木上原の一軒家の邸宅にお邪魔して、家庭的な雰囲気の中で英語を学ぶイン・コミュニケーション、相模原の米軍ハウスの中の個人の家でレッスンが受けられるマミーズ・イングリッシュスクール、誰でもいつでも入れる喫茶店方式のコム・インなど、新しい形式の英会話スクールがたくさんあります(表参照)。いずれにせよ、成功しているのは、目的のハッキリした特徴ある学校のようです。

近は、英会話ブームのおかげで、WEB上の英会話学校の情報サイトも充実しています。たとえば、手近な学校を調べたいのでしたら、リクルートがやっているISIZE(www.isize.com)、生徒側の口コミ情報を知りたければ、英会話SCHOOLじゃぱん(www5a.biglobe.ne.jp/~vahoo/)、さらに詳しい業界情報を知りたければ、ファーストフロー(www.1stflow.com)へどうぞ。


スクール名設立都内のスクール数レッスン時間1レッスン単価
NOVA1981年 11340分¥1200〜¥3796
ジオス1973年 6845分¥1956〜¥10000
イーオン1973年 3350分¥3120〜¥4772
ECC1962年 1940分¥1200〜¥4500
ベルリッツ1980年 2840分¥1796〜¥7796
シェーン1977年 6055分¥1609〜¥6000
Gaba1995年 660分¥5555〜¥6428
リンガフォンアカデミー1998年 380分(10分間の休憩あり)¥6200〜¥9796

英会話イオンのレッスン風景。最近はマンツーマン・レッスンが人気ですが、初心者にとっては、ドギマギしてしまってよく喋れないケースが多く、かえってこうした3〜4人に講師1人のスタイルの方が、よく喋れるというヒトも多いようです。ちなみに、『イオン』は、元は『アンビック』という名前で展開していた教室が、『イオン』と『ジオス』に分裂したもの。

『IN COMMUNICATION』は、英国人のサイモン氏が95年に設立。代々木上原の一軒家が教室で、生活に密着した英語を学ぶため、生徒は学校に通うのではなく、サイモン宅にゲストとして招かれるスタイル。レッスン後には邸内のバーが開かれます。

恵比寿の『コムイン』は、30年の歴史を持つ英会話喫茶。喫茶店と言っても、部屋の真ん中にテーブルが一つ置いてあるだけで、そこでコーヒーを飲みながらスタッフと雑談を交わす形式。ある程度英語力のあるヒト向けで、初心者には不向きかも。

NOVAが、TV電話システム 『GINGANET』と提携して開始した、24時間いつでも家に居ながらにして英会話のレッスンが受けられる、その名も『お茶の間留学』システム。4分割画面で、4人の生徒がで1人の講師を囲む形式です。


ユニークな英会話学校
スクール名設立入会金/料金等特徴連絡先
7アクト2000年入会金 ¥60000/1レッスン ¥3000宣伝、受付は全てwebのみで行っている。教室を持たず、レッスンは全て講師の自宅やカフェで行う。料金をその場で講師に支払う『毎回制』http://www.7act.com/(webのみ)
イン コミュニケーション1995年(200HOURコース)入会金 ¥25000/授業料 ¥440000/教材費 ¥16000代々木上原の邸宅が教室。200時間のレッスンやオーナー所有の葉山別送で週末行われる48時間短期留学コースが有る。生活密着型のレッスンでテキストは使用しない。言葉だけではなく英語圏の文化やマナーも学べる。給付金コースも有り。5478・9112
ハウディ ハウディ1994年入会費/教材費 なし/月謝制 ¥9796〜77960他校は、日本語が喋れない外国人講師が多いなか、ここはほとんどの講師がバイリンガル。月謝制で、1ヶ月中のレッスンは受け放題。最新映画を使ったレッスンが1番人気。0120・704・815
マミーズイングリッシュスクール 入会金 ¥10000/年会費 ¥10000/プライベート 1レッスン ¥3000(セミプライベートは¥2000)相模原の米軍基地内のお宅に伺って、アメリカの雰囲気を味わいながらレッスンが受けられる。(パスポートor免許証が必要)042・749・7550
English Clock (スタートコース)(マスターコース)/入会金なし/入会金¥10000/1講座¥1000/授業料¥106500/教材費¥20000『Jazzのリズムで英語をマスターしょう』『ハワイ通になるための英語解釈講座』などユニークな志向の講座が多い。講座は全て予約制。給付金コースも有る。3400・4680
英会話喫茶
コム・イン
1972年メンバー:1時間まで¥900、2時間目からプラス¥400/時間。年会費 ¥10000/ビジター:1時間まで¥1000、2時間目からプラス¥700/時間。学校ではなく、いつでも誰でもブラリと行ける喫茶店。コーヒー、紅茶は飲み放題。常時2〜3人のスタッフを準備。スタッフを囲みながら英語のフリートークを楽しむ。3710・7063
更新日2002年10月27日
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