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 中央競馬会の売上げは、ピークの1997年には4兆円を超えていましたが、それ以後は右肩下がり。CMにキムタクを起用しようがワイド馬券を導入しようが、減少傾向に歯止めがきかず、3年間で5千億円のダウン。

小平一雅  この傾向は地方競馬の方がより深刻で、大分県の中津競馬は累積赤字に耐えきれず、昨年廃業。東京近郊の地方競馬も、低迷がつづいています。
 そこで、ナイター競馬でおなじみ大井競馬場が起死回生の策として新設したのが競馬観戦型レストラン、ダイヤモンドターン。昔から欧米の競馬場には、食事と競馬を同時に楽しめるガラス張りのレストランが付き物でしたが、日本ではこれが初。今回は、この画期的施設に注目してみました。
井競馬場で、ナイター競馬、いわゆるトゥインクル・レースが始まったのは、今から16年前。順調に集客を伸ばし、バブル絶頂の1991年には1日当たりの平均入場者が40897人を数えますが、以後、人気は下り坂。2000年は17519人と、半分以下に減少してしまいました。
今や、駐車場はガラガラですし、昔だったら開場直後でなければ取れなかったスタンドの指定席(500円,1000円、2000円の3種類)も、6時過ぎでも取れるほど。ノンビリ競馬を愉しむにはこれくらいがちょうどいいという感じですが、経営元の東京都はこのままではいけないと考えたのでしょう。 昨年6月、4号スタンドの4階に、長さ90メートルの巨大窓ガラスをとりつけ、1人客用の長いカウンター席と、向かい合わせのカップル席、4人、6人、8人席、個室席(図参照)の計543席を設けた、競馬観戦型レストランをオープンさせました。名付けてダイヤモンド・ターン。

のレストラン、席はすべて指定席。食事はメインの1品を選ぶ以外は、バイキイング形式。しかも、全席禁煙! 店内に馬券売場があり、午後2時半の開門から、20時40分発走の第11レースまで6時間、指定席にゆったり座って、食べ放題の食事とナイター競馬を楽しんで、一人¥4500。実にリーズナブルな料金設定です(そもそも¥4500なんて、博打場では金のうちに入りません)。

営はサッポロ・ライオンなので、料理の味は居酒屋レベルですし、内装もとびきりステキというわけではないのですが、しかし、競馬場の施設として国内随一なのは、誰の目にも明らか。破り捨てられた外れ馬券が散らかるすさんだ場内を抜けて、エレベーターに乗って4Fに上がれば、そこはもう別世界。馬主にでもなったようなリッチ気分。デートで競馬を楽しむのに、これほどうってつけの施設はありません。
 チケットの前売りは、2人〜8人席は大井競馬場の場内か、CNプレイガイドで。個室席は電話予約で(この場合、料金は振り込み)。1人用カウンター席は、場内での当日売りのみ。2〜8人席も余りが出れば、当日、で売られるそうなので、お問い合わせの上、お運びください
 とにかく、駐車場も場内もガラガラな上に、こんな素晴らしいレストランまでできたのですから、今の大井競馬場、断然買いです。

ころで、首都圏の地方競馬場は、大井のほか、浦和・船橋・川崎にあり、4つ合わせて南関東4競馬と呼ばれています。南関東4競馬は、同じ馬、同じ騎手が出走するので、開催がかぶらないよう、4つの競馬場で土日祝を分け合いながら、持ち回りで開催。中央競馬は土日にしか開催されませんが、こちらは土日だけでは足りず、ウィークデーにも行われます(大井の開催期間については表参照)。
ちなみに、この南関東4競馬場の中で、大井だけが唯一右回り。馬には右回りが得意なヤツと、左回りが得意なヤツがいるので、の得意不得意は、競馬新聞でぜひチェックしておいてください。

央競馬と違い、地方競馬は30年以上通っているオッサンも、実のところ、あまり馬のよしあしをよくわかってません。場内で売っている競馬新聞だって、複数買って、本命対抗の印のつき方を較べてみれば、笑っちゃうくらいにバラバラ。つまり、初心者もプロも同じレベルでできるのが、地方競馬のいいところなんです
 バラバラなのは馬の実力だけではありません。騎手の腕もピンキリ。中央でも立派に通用する騎手もいれば、とんでもなく下手な騎手もいます。そして、競馬の50%は騎手の力。馬のよしあしなんかどうせわからないのですから、馬券は騎手で買ってください。大井には「迷ったら石崎・的場」という言葉があり、この二人が騎乗する馬を買うのがまず無難です。

う一つ、大井で忘れてならないのが、競馬場の認可を得て、場内にスタンドを構えている『予想屋』サン(図参照)。中央競馬ではお目にかかれない、地方競馬ならではの風物詩です。この予想屋サンから1回百円の予想を聞き、すさんだ雰囲気の1,2Fのスタンドで、冷酒をモツ煮込みで飲りながら、目が血走ってるオッサンたちに混じって、レースに一喜一憂するというディープな愉しみ方も、それはそれで捨てがたいもの。もしかしたら今の日本では、ダイヤモンドターンよりもそちらの方が、非日常的な愉しみと言えるかもしれません。

『ダイヤモンド・ターン』の問い合わせ先は03-5753-6677。長さ90mの巨大窓を設け、各席からターフが見やすいよういくつも段差をつけ、壁際に自動券売機やオッズ・モニターをずらりと並べた作りは、大井競馬場が提携しているアメリカ西海岸のサンタアニタ競馬場の高級レストラン『フロントランナー』がお手本。たとえどんなに上品な場でも、賭博は熱くならなくては、面白くありません。チマチマ千円、2千円を賭けてないで、5,6万円資金を持って、ドカンと賭けてください。

個室(コンパートメント)は5人席なので、予約は5人1組で。料金は1人1万円。その分料理が豪華になっています。チケット販売は、電話予約のみで、予約は5802-9999(CNプレイガイド)まで。

場内に26軒ある予想屋サンのスタンド。展開予想を聞く分にはタダですが、最終予想は、00円払うと、二つ折りのメモを渡してくれるシステム。大穴を当てたら、ご祝儀を忘れずに。


「ダイヤモンド・ターン席構成」
席のタイプ 発売方法
シングル席 79席 発売当日
ラウンジ席 48席
2人席 86卓 場内又はCNプレイガイドで前売り
4人席 15卓
6人席 10卓
8人席 4卓
パーティルーム 1室(20〜80名) 電話予約
コンパートメントルーム 6室(5名)※この席のみ料金1名様1万円
更新日2002年7月7日
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