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 不況下では、庶民の目は金のかからない遊びに向けられるもの。わずか数百円でたっぷり1時間は楽しめるダーツなど、その最たるものではないでしょうか。

小平一雅  点数を自動計算してくれる便利なエレクトロニック・ダーツ・マシンをズラッと並べたダーツ・バーが六本木に現れたのは、1998年頃。それが、昨年初め、ドラマHEROでキムタクがやってからブームに火がつき、今や六本木2大ダーツ・バー、『トリプル20』と『モンキーズ』は、ウィークデーでもサラリーマン・OLで満員の盛況ぶり。
 貴方もビール片手に挑戦してみてはいかがでしょうか?
ーツの起源は、15世紀のイギリスで、貴族たちが切り倒した丸太の切り口に向かって矢を投げた遊び。それがパブに持ち込まれ、的がビア樽に替わり、板が乾燥して放射状にヒビ割れると、ヒビで区切られたゾーンごとに点数がつけられるようになり、やがて19世紀末、円を20等分した今の的が完成。公式ルールでは的の直径は13・2インチと決められていますが、これは昔のビア樽の直径と言われています。
また、昔のルールでは、矢を投げるのはボードから7フィート91/4インチの距離にセットしたオッキーと呼ばれる板の後ろから、と決められていますが、オッキーとはイギリスのビール醸造所の名前。オッキー醸造所でビア樽を運ぶのに使っていた木の枠を3つ縦に並べた長さが7フィート91/4インチ──昔は実際にその木枠を並べて投げたと言います。
こうした歴史を見ればわかる通り、ダーツは、ビールと不可分の遊び。ビールを飲みながらやる唯一のスポーツと言えます。

970年代初め、ダーツはアメリカでもブームとなり、国道沿いのバーがこぞってボードを置き始めました。ところが、酔っ払いが先端が金属の矢(=ハードチップ)を投げる遊びだけに、客がケガをする事故が起こり、訴訟天国の国ゆえ、店が訴えられるケースが続出。そこで1973年、先端がゴムの矢(=ソフトチップ)を小さな穴が無数にあいた樹脂製のボードに投げる、安全なソフトチップ・ダーツがアメリカで開発されます。さらに、バリーズやメリットといったスロットマシンのメーカーが、ソフトチップ・ダーツのボードの裏にセンサーを組み込み、点数を自動的に計算するエレクトロニック・ダーツを開発。このとき両社は、穴の密度を増やして矢を刺さり易くするため、それまで13・2インチと決まっていた的の直径を15・5インチに拡大(こういう伝統をあっさり変えてしまうのが、アメリカ人の凄いところです)。的が大きくなって素人でも点数が出し易くなったことが幸いし、エレクトロニック・ダーツは急速に普及。28年連続で成長をつづけます。

エレクトロニック・ダーツを2台以上置いている主なバー
店名 場所 電話 オープン 台数 1ゲームの料金
カウントアップクリケット
トリプル20 六本木 3584・0203 1998年 6台 100円 200円
フィエスタ 5410・3008 1998年 3台 100円 200円
モンキーズ 5410・4988 1999年 6台 100円 200円
デライト 3585・1351 2000年 3台 100円 200円
バックスカフェ 5770・5335 2001年 2台 100円 100円
スリークッション 西麻布 3407・5554 1997年 3台 100円 200円
バックヤード 恵比寿 3406・6181 1998年 2台 100円 200円
バリカフェ 歌舞伎町 5291・8360 1997年 2台 200円 200円
ネクスト 新宿 3351・2006 2001年 3台 100円 200円
クラップス 三宿 5430・8395 1992年 2台 200円 200円
ティピー 池尻大橋 5738・0045 2001年 2台 100円 200円

本でのマシンのシェアは、95%がメダリスト社製。後発ですが、矢の刺さりのよさでめきめきシェアを伸ばした会社です。
メダリスト社製のマシンは、全部で23種類のゲームが選べますが、初心者には、カウントアップというゲームが最適でしょう。ダーツは、どんなゲームも、投げる矢は一人一回3本づつと決まっており、3本で1ラウンドと数えますが、カウントアップは8ラウンドの合計点数を競うゲーム。1ラウンドで60点以上取ると、周りから「ナイスダーツ」の声がかかりますので、最初は3本で60点を目標にしてください。

し慣れて来たら、301点または501点をきっかり先に取った方が勝ちというゲーム、ゼロワンをお勧めします。正式の大会はゼロワン(それも501)で競われるため、店でこれをやっているのは、みんな手練者。六本木のモンキーズだと、6台のうち4台はこれをやってる感じです。

シンは、ボタン操作が少々ややこしいので、初心者には敷居が高く感じられるかもしれませんが、手順を示しておきますので、あなたもぜひ挑戦してみてください。専門のダーツ・バーなら、訓練された従業員が、マシンの操作法から矢の投げ方まで、親切に教えてくれるはずです。


東京で最も名高いダーツ・バー『モンキーズ』(TEL:03-5410-4988)は、六本木ロアビル向かい、びっくり寿司の隣りのビルの2F。カウントアップで450点以上出した女性客は、ポラロイドで写真をとり店内に掲示。500点以上出したらマイ・ダーツをプレゼント(普通は店の矢を借りて投げます)。2月17日(日)には、六本木の他の4軒のダーツ・バーと組んで、六本木ダーツ・フェスティバルを開催。参加者を日頃の成績で5つのランクに分け、それぞれのランク毎に優勝者を決める大会です。

六本木だけでなく、最近は三宿地区にもダーツ・バーがぽつぽつ誕生。その代表が246沿いの老舗『クラップス』。マシンは2台だけですが、ウィークデーはいつも空いており、六本木の店より落ち着いた雰囲気で遊べます。

日本で95%のシェアを持つメダリスト社のスペクトラム。操作は次の通り。・コイン投入、・モニターの表示を見ながら赤い「選択ボタン」を押し、やりたいゲームの上にカーソルを合わせる。・黄色の「人数ボタン」は「決定ボタン」を兼ねており、これを押すと「決定」。・参加人数に応じて、2Pとか3Pの黄色ボタンを押す。これでスタート。・自分が投げ終わって矢を抜く時に、赤いボタンを押すと、次のプレーヤーの番に。

更新日2002年2月24日
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